97年10月11日・東京ドーム |
KRS『PRIDE.1』開催おめでとうございます。 世界中から集まる格闘家が、その体力と精神力の限りを尽くしてリングの上で闘う 『PRIDE.1』。 格闘技の新しい歴史への第一歩となる今日の試合に、多くの格闘技ファンが東京ドー ムに集まってきていることだと思います。 数々の名だたる格闘家がいるなかで、ぼくは「高田延彦」ただ一人の闘いを見るた めにここに足を運びます。 既存の勢力や枠組みにとらわれることなく新しい闘いに挑んできた格闘技の世界にお ける「高田延彦」の生き様を、ぼくは応援してきました。 その彼が今日の『PRIDE.1』に向けて、酒を断ち、ただひたすらストイックに鍛え てきたようです。 「世界最強」といわれる相手との試合は、選手生命を懸けた闘いになることでしょ う。 彼はこの闘いで、これまで得てきた名声や実績、それらすべてを傷つけてしまうかも しれない。 今の世の中では、このようなリスクの大きい闘いを避けて通る人間や、闘わずして 笑っている方が、うまいやり方なのかもしれない。 しかしぼくは、自分の格闘技への想いをまっとうするために、敢えてこの闘いに挑ん でいく彼の生き様に深い感動と共感をおぼえます。 ぼくは「高田延彦」の生き方の支持者であり大ファンでもある。 今日、リングに上がる彼のPRIDEにリングサイドから声援をおくりたい。 そして、今夜、誕生する世界最強の男・高田延彦の勝利の美酒をわけてほしい。 |