見たことのない風景や、知らない人々との出会いは
自分を活性化する上での大きな触媒。
動きまわることは、それだけでエネルギーになる。
退屈をぶっとばす最終兵器。
それはたとえば、見渡す限り続く地平線。
嘘みたいに一直線の道路。
真っ青な空に浮かぶ白い雲。
酔っ払いの陽気なネイティブ・アメリカン。
さびれたモーテルに、主みたいに住みついた未亡人。
路上には、さりげなく、様々なものが転がっている。
人生の奥深さやら
大自然の神秘やら
歴史のうねりやら
社会の仕組みの複雑さやら
それらに接して、再認識させられたのは
物の財産よりも大切なものがいっぱいあるということ。
形あるものはいつか壊れるけれど、
精神や技術や知識は壊れようがないってこと。
強い心、誰にもできない技、深い知識を持っていれば、
身体ひとつだけで、世界中のどんな場所でも、
ちゃんと生きていけるに違いない。
どこでも生きていける男に、俺もなりたいね。
前よりも強く、今、そう思っているんだ。