■ 1986 STYLE K2
この独房のようなコンクリートに囲まれた
TOKYO CITYの真ん中にも1ケ所だけ、大
きな空の見える場所がある。そこからは、海
も山もHigh wayを走るトラックも、彼方の
ライトもネオンサインも涼しい風も、みんな
とてもやさしく接触してくれる。そして何よ
りも好きなのは、遠くまで続くRail way…。

僕は時々、そこに行って気持ちのよい時間を
過ごす。
冬には海から吹きあげてくる風が少し冷たい
けれど、それもまた、なんともいえない景色
をつくってくれる。

気付かない間に変わった自分を見つけて驚い
てしまった時も。

何かを失いたくない為に起こした行動の中に、
自分らしくない事をやってしまった時も……
いろんな人に思いを伝えられなかった時も…
いろんな人から思いを伝えられた時も……
Kissしたい時も……
抱きしめていたい時も……。


いつも僕に勇気をくれる場所。

心の中にそれができるまでは、その場所が恋
人みたいなものだと、思っていた