Vol.15  1986.11
#2



FREE TALKING WITH KOJI
"今のティーンエージャー達は、闘争心がないんじゃないかな"
−−ありのままの晃司に、スタッフみんなでアタックしました。
晃司の素顔を、発見できたかな?
みんなの、悩みや考えを率直に、晃司にぶつけてみました。
あなたの、考えや意見は、どんなものでしょうか?



−−9月21日から10月10日までの『すべてはこの夜に』の全国プロモーションでは、地方のテレビ(12本)やラジオ(50本)の番組に出演したり、晃司のプロモーションを担当している方とのミーティング、レコード店の店員さん達との懇親会など、
いつもはコンサートでしか行かない地方の人達とのコミニュケーションの場を設けたわけですが、このプロモーションの意図はより多くの人に"吉川晃司"を知ってもらうということなのでしょうか。
プロモーション自体、デビュー以来初めてということですが……。

晃司−−うん、いろいろ意味があってね。
1つには、ずっとツアーやっててシングルが出せなかったんだけど、久しぶりにシングルを出したっていうこと。
それと、自分から言うのはちょっと恥ずかしい話なんだけど、実際の吉川晃司と、吉川晃司のイメージっていうのが違うんじゃないかなって、周りの人にも言われるし自分自身でもそう感じるところがいっぱいある。
だから、直接、地方のディーラー(レコード店の売り子さん)やD.J.なんかと会って、吉川晃司がどういう風に映っているか聞いてみたかったし、僕もこういう風にやりたいんだって話したかった。
あとね、いままでは「クールな男」「無機質なにおいのする男」っていうのに憧れがあった。
だから音的にも「都会」・「クールな男」を表現したかったしそれは『MODERN TIME』で、できたと思う。
でもほんとうは、学生時代からすごくひょうきんな奴だったわけ。
教壇の上に立って志村けんの物真似をしたりね。
これからはもっとHOTな部分を出していきたいし、例えばみんなで土曜日の夜の騒いだり、街ん中へ出てみんな踊ろうゼ!みたいな部分を表現していきたいと思ってね。
それを表現する、一番最初の曲が『すべてはこの夜に』だったんだけど。
この世界に入った頃は、何がなんだかわからなくてただ、がむしゃらにやってたけど、ずっとやっていくうちに何か違うんじゃないかと思って。
こういう展開にしたいとずっと思ってました。


−−そうですね。
今迄のビートのある曲とはずい分違うなぁって思いました。

晃司−−今迄は、コンピューターとかシンセサイザーを使って『サイケデリックHIP』みたいな曲をやっていたんだけど、飽きちゃったんだよね。
最近はどの曲を聞いてもコンピューターばかりじゃない?
周りが同じ様な音ばかりだから、逆に僕等が新鮮に感じるのはオルガンの音だけだったりするわけ。
この曲は詩ももちろん今迄にないロマンチックなものだし、音的にもとてもシンプルなんだ。
でも少しやり過ぎたかなっていう気もする。
楽器が少ないから、はじけるようなインパクトがなかった。
でも、すごく良かったと思うよ。


−−プロモーション中にはデビュー以来2年半ぶりに出演した番組がいくつかあったそうですが、晃司くん自身あの頃と気持ちの上でで変わったなと思ったことはありませんでした?

晃司−−昔は何も分からないで、がむしゃらにやってた。
ライブハウスでライブやってもお客さんが3人だったりしたのが、今は大きな会場でしかもたくさんの人が見に来てくれる。
でもね、基本的な気持ちは変わってないよ。
みんなに「変わった」って言われるのは、外見的なことだと思う。
そりゃあ、年とったら誰でも変わるでしょ!?
この世界は普通なことが普通じゃなくて、普通じゃないことが普通だったりするわけ。
でも僕は気持ちの上ではいつまでも変わらないでいたいなって思ってるよ。