Vol.16  1987.1
#2


'87型 吉川晃司像

LIVE

86年のMODERN TIME TOURでは、ハデな照明が強く印象に残っている。
87年はもっとシンプルなものになると思う。
また86年夏の8 DAYS LIVEをみて感じたのはステージの動きが、85年のJAPANTOURの方が印象に残っているというか、感動的だったように思います。
一見、メチャクチャやってる様に見えるけど、自由な動きを見せてくれるステージの方が"作られたもの"という感じのステージよりずっと多くのものを感じることが出来ます。
 ある程度、決まった動きが必要なこともわかりますが、そればかりだとステージを見終わったあとにナマの晃司を感じとれなかったような気がして、少し淋しい気持ちが残るのです。
 87年のステージでは晃司がそのときに感じていることをストレートに表現した動きを見せてもらいたいと思います。

晃司−−JAPAN TOURの感じたままの動きがいいっていうことだけど、これはまったくライブの構成・演出のコンセプトが違うんです。
やる曲目も、16ビートが多かったし、8ビートよりはダンサブルなんだけど直接的な派手さっていうのがなかったと思う。
16ビートの面白さっていうか楽しみ方っていうのが難しかったんじゃないか。
それでファンの人も、迷ってたっていうか、ライブの感じ方に違和感があったんじゃないかと思います。
 だから今回のアルバムはまたすごく8ビートの曲にしてやれ!とか思っているけど……。
『MODERN TIME』のアルバムはちょっと高度なことをやり過ぎたのかな。
でもその難しさをわかりやすくするために、照明を今迄の2倍位入れた。
ただ派手なライティングじゃなかったから前(JAPAN TOUR)のTOURの方が良かったのかもしれないけど、ライブそのものの出来っていうのは数段レベルが高いものだったと思う。


−−ファンの人っていうか、見る側はとにかく晃司の計算されないパフォーマンスにシビレるっていうのは確かにあります。

晃司−−まあね。
それにしても、動きを全部決めてやった訳じゃない。
確かにみんなの言ってることもわかる。
メチャクチャ、派手に走り廻ったりとか、アッと驚く様な、そういうのも必要かも知れないとは思う。


−−ライティングについて言えば、ビジュアルな面でも晃司のステージでは大きなウェイトをしめている。
ムービングトラスを全国に持って廻ったり、レーザー光線・バリー・ライトなど次から次へと新しいものを使ってライブを変えていっている。

晃司−−ステージっていうのは、ただレコードを聴いているのとはワケが違う。
音だけじゃなく自分を取り巻く周りの空気っていうのは全部自分でコントロール出来ないけど、新しい試みをやる場合には、曲のアレンジはもちろん、何を表現したいのかっていう時に、照明についても自分なりのアイディアがしっかりとなきゃいけない。
次のコンサートでは、じゃ仕掛けをこらすとか、まだ先のことなんで具体的にはまだ……。


−−86年も野外のイベントでは他のミュージシャンとのジョイントで何度かライブをやったが87年は?

晃司−−でっかいツアーをやりたいね。
春は大きなものは無理だと思うが(大都会を中心に20カ所が決定)秋に実現したい。
ジョイントもノリでやれればいいんじゃないかなと思う。
あまり商業的に物事を考えないでね。
そのためにはそれぞれがもっとアーティストパワーを付けないと。
個人の力よりもまだレコード会社とかの方が力を持っているから。