Vol.19  1987.8
#2


友情?それとも愛情??
晃司にとっての"友達論"
吉川晃司は本当に友達が多い。
それはひとえに彼のキャラクターが原因である。
人をひきよせる天性に恵まれた晃司にとって、友達というのはどういう存在なのか?
女性観や、外国の友人の話なども含めて、吉川晃司の"友達論"を紹介します。

友達になれそうな自分の『出会い』の直感は好きです。


−−以前、建築家やバーテンダーの友達がいると言っていた。
音楽界以外の人の方が、探り合いがなくて、別の刺激を与えてくれると言っていたが、彼等とはどんな風に出会った?

晃司  一番多いのは、知人の店で飲んでる時に紹介されるケース。
いろいろな話をしながら"この人は気が合うな""おもしろい奴だな"って思ったら、すぐ友達になれる。
アーティストの人は、いろいろなつながりがあるから、誰か1人と友達になるとその輪がどんどん広がる。
職業柄、人に会う機会はすごく多いね。

−−自分から働きかけて友達を作っていく方?

晃司  僕ってけっこうFriendlyなところがあると思う。
TVとか見てると、とっつきにくいイメージがあるかもしれないけど……。
 相手に対してスッとははいっていける方だね。
"まず相手を観てから"ということはないから、相手の方もはいりやすいと思う。
はいりにくい人もいるけど。
大沢ちゃん(加藤ちゃん)には半年くらい嫌われてた。(笑い)

−−嫌われてると自分が思い込んでたんじゃないの?

晃司  いや、向こうが嫌ってた。
彼はすごくシャイで、人見知りするところがある。
それで、ちゃんと腹を割って話せるまで少し時間がかかたんだ。
逆に初めて会うのに、昔から知っている様な気がする奴もいるね。
布袋(寅泰)なんかは、そのケース。
初対面なのに、初めて会ったっていう気がしなかった。
 紹介してくれたのが鈴木賢司。
僕がレコーディングをしている所へ、酒を持って布袋を連れて来た。
BOOWYは知ってたんだけどその時は、"デッカクて怖い顔の奴が来たなぁ"って感じだった。
賢司は先に帰って、レコーディングが終わってから2人で飲みに行ったんだ。
すごく盛り上がってね。
"僕と似てるところがあるな"って思った。


−−出会った時に、この人は気が合う、合わないと感じる自分の直感を信じる?

晃司  そうだね。
当たっていると思うよ。
相手の思っている事が、目や顔の表情でわかるし、全然顔に出さない人でも、"この人はこういう人だろうな"というのはある。
そういう自分の直感は"信じる"というより、"好き"です。


−−女性に対する直感も当たる?

晃司  女性に対する直感も、絶対に当たっていると思うね。(笑い)

−−自分は相手の事を全く知らないけれど、相手がテレビを通して吉川晃司を知っているため、その人と話すのに気をつかってしまわないか?

晃司  それはすごくある。
例えば、テレビを通しての僕のイメージで吉川晃司は"気取った奴だ"みたいな先入観を持っている人とは話せない。
"この人とは話しが出来ないな"と思うと、僕の方が引っ込んじゃう。
相手が気持ちをチェンジして、今話している僕と話をしてくれれば別だけど……。