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"出会い"はひょんなところに、どこでも転がっている。 −−どんな出会いにしても、日本の中では相手が吉川晃司という人を知っているのがほとんどだと思う。 しかし、ニューヨークなど海外では、相手は全く吉川晃司を知らないわけだけど、そこでの出会いのきっかけは? 晃司 例えば、喫茶店でハンバーガーを食べようとした時に、ケチャップがなかったとするじゃない? そこで全然知らない隣の人に「ケチャップ貸してよ」って言ったら、「あぁ、いいよ」ってケチャップをとってくれる。 そういうのもひとつの出会い。 −−向こうの人との付き合いは、日本人同士とは違う部分がある? 晃司 そんなに英語が話せるわけではないから、それほど深い付き合いではないかもしれない。 でも彼らに教えられた事はたくさんあるね。 恋人でもなんでもない男と女が、お金がないという理由でいっしょに住んでたり、一歩間違えたら路上に寝るようになるかもしれないのに、「僕はダンサーになりたいからレッスン代うぃ稼ぐためにアルバイトをしてやるんだ」って言って頑張ってる。 そいういう彼等の、明るくてサッパリしてるところが、"いいなぁ"と思う。 "あぁ、どうにかならないかな"と思っている事が沢山ある時に、彼らに会うと"こんな事でぐちぐち言ってると、コイツ等に怒られるな"と思ったりもする。 日本人の様に、「義理人情」だけみたいなのがアメリカ人にはないから、すごくサッパリしている代わりに、冷たく感じるところもあるね。 イタリア人はその極至! 自分が楽しい事が一番好ましい。 だから時には逆に外面が良くて、明るいし、すごく優しいよ。 とにかく向こうの社会では、自分がヘマした事を認めてしまったら絶対にダメ。 認めてしまうとそのヘマをした責任を全部とらされるからね、厳しい社会だよ。(クリエーティブでもある) 例えば、番組を撮影している時に、自分で照明を落として壊したとしても、何も知らないふりをして、「オマエが壊したんだ、オレじゃない」って言うね。 イタリアで映画撮ってた時にもそういう事があった。 僕と同じ歳の人がロケバスを運転してたんだけど、3回事故を起こしてね。 自分から相手の車に突っ込んだのに、「オマエが出て来たからいけないんだ」って言うからびっくりした。 それに事故を処理するのに、警察が出てこない。 ただお互いに免許証を見せて「あとは保険で、片付けますから」ってあっさりしてる。 でもイタリアに行って、アメリカとはまた違う文化や人に触れる事が出来たから、良かったし、おもしろかった。 男と女の間の友情は難しいね −−もし彼女とのデートの日に、友達から誘いを受けたら、どっちを選ぶ? 晃司 うーん、わからない。 彼女に惹かれていってる時は友達のところへは行かないと思う。 ある程度、彼女との関係が安定してくれば、友達のところへ行くだろうネ。 −−男女間の友情はあると思う? 晃司 あると思うけど、男同士の友情の様にスパッとした友情とは、タイプの違う友情だと思う。 僕にも女の子の親友がいるけど、いろいろ経て友情になったとかね……(笑い) 男と女の友情って難しいね。 −−心のどこかで、"この人は恋愛の対象じゃないんだ"とブレーキをかけていることはない? 晃司 はっきり言って恋愛の対象だと思える人は恋愛になると思う。 そういう人なのにブレーキかけて、友達関係でいるのは僕には多分できないと思うね。 もしお互いに魅力を感じているのに、何らかの理由で友達でいるのは、またタイプの違う友情だと思う。 −−女性は恋愛より友情の方が、感情を引きづると思う。 男性は友情面ではカラッとしていると思うが、恋愛の面では? 晃司 男は引きづるし、拘るし、女々しいと思う。 俺なんか最低だよ。 −−どういうことを拘る? 晃司 男は、相手の女の子が何回か経てきている恋を全部拘っちゃうんだと思う。 だからドライブに行った時、「この道ここを曲がるといいのよ」とか言われると、"なんでこの道知ってるんだろう"と思うわけ。 それで"あっ!前の彼氏と来たんだ"と思うと、"ムッ"ときたりする。 そんな自分が女々しいなと思う。 最悪だったり、最高だったりする、男と女の関係−−おもしろいよね。 深いものがある。 −−もし女だったら、どんな女同士の友情を結ぶことが出来ると思う? 晃司 それは体で感じないからわからない。 頭の中の脳みそは、教えられた事・すごく悲しかった事・楽しかった事を通して、あとから徐々に自分で作っていくものだと思う。 でも、体は最初からあって、一番人間の基本になるもの。 男と女は、その"もと"になる体の機能が違うから"感じ方"が違うんだと思う。 そこがお互いに理解できない。 だから好きになるんだろうね。 |