Vol.20  1987.10
#3


BACK TO ZERO
理屈じゃないさ。
自分だけの辞書をつくればいい

ラストに収められたのはこの曲−−−BACK TO ZERO

「これをやりたい、こうしたいと思っていたのに知らぬ間に流されていた。
仕方ない仕方ないと思っていたら、それが普通になってしまっていた……どんなにカッコイイこと言っててもそうじゃない事って凄く多い。
"3年で何をやった"って看板になる様な事はやってないけど、自分の中で"3年間でやろう"と思ってた事はやれた。
次の課題も、もちろん持ってるけど、やっぱり自分自身が一番大きいってこと。
自分が今までした事の中で、人を傷つけたり、出来ないでいる事もある。
そこで新しい事をやるのなら、まず自分自身に"義理"を果たさなくちゃいけないと思うんだ。
……体もこんなに痩せちゃったしね。
もう筋力の貯金はない。
だから来年、体力もつけたいと思う。」


そう言って、晃司はジャンパーの上から胸板に手をあて、少しだけ寂しそうな顔をした。
晃司には、相手に有無を言わさない、己の道を進む迫力と、「失敗しちゃったんだよね」と言える強さとが同居している。

「自分が憧れたものが西洋音楽なら、少しでもそれに近づきたい。
デビッド・ボウイが好きで"一緒に酒を飲みたい"と思う気持ちは忘れたくない。
基本は"自分をもう一度、戻す"ってこと。
『BACK TO ZERO』ダヨ!!
その後は、乞う御期待です!」