■ 1986.4 K2
いつも新しい刺激を求めていたい。
そして
いつも新しい物をつくりあげていたいと思う
気持ちが、心をとどまらせないのは、まちが
いだとは思えない。

人に対しても……
女性に対しても……
男性に対しても……
すべての存在に対して、いつもどんよくな、
しかし(かつ)純粋な感覚を持っていたい。
But、その気持ちを持ち続ける事によって人
を愛する事を誤解して、
人に愛される事を、自分自身が獲得したあた
りまえの魅力だと思い込み、
「さみしさ」と「興味」と「愛」の区別がつ
かなくなってしまう可能性もある。

あたりまえの事が、あたりまえでなくなり、
あたりまえになってしまう。
人を傷つける事がどこまで許されるのか……。
純粋な夢のためにどれだけのことを犠牲にでき
るのか、誰にも答えはわからない。

だとすれば、
やはり自分の哲学を信じるより他はない。
多分誰もが、
自分自身の生き方を信じるより、他はないと
思う。
夢は、こわくなければ夢じゃないように。