■ 1986.8 K2
走ることが好きな奴もいる
絵を書くことが得意な奴もいる
イマジネーションさせることが楽しみな奴も
いる

いろんな奴がいるのに
いろんなオリジナリティーが生まれてく
るのに
誰かが どこかで ある時期になると
彼らの芽をすべて奪いとってしまう
そのフィルターを通過しなければ 生きられ
ないような そんな愚かな規則を決めつけた

―――共通一???―――

誰も最初から自信を持っているわけじゃない
誰も最初から自分の得意な行為を知っている
わけじゃない
彼らには 迷うことも苦しむこともできる時
間があるのに
そんな暇があれば単語のひとつでも覚えた方
が いいと思っている
彼らにもYESとNOをはっきりと言える自
分自身を持つ責任があるのに
そんなこと言えなくても エリートラインに
のっかれば 必要ないことだと思っている

まるでPig Houseのようだ
まるでChicken Houseのようだ
まるで甘ったるい超過保護の社会だ

だから 頑張れティーンエージャー

ひとり反発しても今はとても動かせるものじ
ゃないし
反発すりゃいいって問題じゃない
だから 頑張れティーンエージャー
今はフィルターを通る必要性があるのかもし
れない
だけど僕らがつくる時代は こんなつまらな
いもんじゃないはずだ
そんなフィルターなんていらないと思う
大切なのは
YESかNOがはっきり言えることだと思う
だから 頑張れティーンエージャー