■ 1987.6 K2 僕はずっと考えていた どうしても あのBuildingが余計なもので 本当に気持ちのいい時に こんなところに来ちゃったりすると もう他の事なんてどうでもいいなんて 思えたりする時でも やっぱり あのBuildingが余計なもので すごく気になるやつで この場所からだったら 360度 TOKYO CI TYが見渡せて 海も河も列車の明かりも くすんだ線路も 3000近く窓を持ったアパートメントも 工場から出る白い煙も 僕の好きな東京タワーも 繁華街のネオンサインも 多分 世の中のものほとんどを見ることが できるんだけど でもだから あのBuildingが 余計なもので そこにそれがもしなかったら もう何も言うことがないのに だから すごく残念に思っていて いつかきっと 僕の力で あのBuildingを 無くしてしまおうと考えている いつかきっと 僕の力で あのBuildingをぶ っこわして 本当の気持ちで こんなところに来ちゃったりすると もう他の事なんてどうでもいいなんて 思えたりする瞬間を感じたい たかがそれだけの理由だけど 何よりも大きな問題であったりするから 少なくとも僕にとっては 一大事だから いつかきっと 僕の力で あのBuildingを 無くしてしまう |