■ 1988.6 K2
いつも物事を斜めから見つめていたい
と思っている。
基本的に少しひねくれたところがあるのも確
か だけど
正面からくそまじめにぶつかっていると
相手の厚みを感じることができないし
隠された部分の魅力には
接することができない。
時にはクルミの実のように
種の中身だけが本当においしいものであった
りもする。
相手に自分をさらけ出すだけで
見透かされてしまうなんて
こんなバカげたことはない。
だから、
いつも少しひねくれていたいと思っている。

が、しかし
それだけではまたこれがつまらなくて
映画「トップガン」のトム・クルーズのよう
なスパッとした部分も持ちあわせて
ふたつをたして、2で割ったような
ギャップを持っていたい。
素直であることはいいことでも
危険な香りがなきゃつまらない。
まじめであることはいいことでも
かけひきを知らなきゃ
つまらない。

バランスが一番難しいけれど
フラフラしたバレリーナも
またこれが美しい。

それがすごく大事なことなんだ。