Vol.16  1987.1
#7


RADIO PLAY BACK

 今回はニッポン放送で放送されている「サングラスをはずして」をPLAY BACK。
晃司は司会者という形で、毎週ゲストを呼び、音楽の話や女性の事などに花を咲かしています。
 その中から、12月3日に放送された、松任谷由実さんをお迎えした時のものを紹介します。


晃司(以下K)−はい、今夜のゲストは松任谷由実さんです。
どうもこんばんは。

松任谷由実(以下M)−こんばんは。
吉川くんっていうのはめずらしい例でした私にとっては。
たいてい本物の方がよくないんだけどね。
吉川くんて嫌いだって言ってたんだけどね。

K−あっそうなんですか。

M−いがたい感じがするから嫌って。
でも疑問感じていないところはいいけどって言ってたんですけど、本人の方がずっと良かった。
めずらしい。

K−それはテレビとか……。

M−いろいろメディア通したイメージと比べて。
そう言われますか?
皆から本物の方がいいって。

K−本物の方がいいっていうか、自分でもテレビに映っているの見てて、なんで俺こんなにムッとして歌ってるんだろとかいうのはすごく思いますね。
あの怖かったっていうか、テレビってすごい影響力あるでしょ、番組のカラーって。
僕は絶対青だと思って出てても、その番組の持ってるカラーの中にポンと入るとすごくちっちゃくなっちゃったり、変にでかくなったり、飾りを付けてないと光れないみたいなところがすごいあるなって思って。
いつもどうしよどうしよと思ってて、なんか聞かれても答えられないんですよ、早いしね。
で、こうなったら黙っとくしかねぇになって、それでサングラスするようになった。


M−でも運動神経とか本当にいいじゃない。
他の人と比べても絶対光るからただテレビの何分間でも。
そのへんを突破口に、結局そういう事って嘘つけないじゃない。

K−いやうれしいです、あのはい。

M−それで誰と付き合ってるの?

K−それはさっき話したじゃないですか、内緒です。

M−ナイショ?

K−好きな奴はやっぱりいますよ。
それがないと詩とか書けませんね。
じゃ彼女紹介しときましょうか?


M−うんすいません勝手に。
あたしの手下で、ライターっていうか雑誌のイラスト書いたりしてる人がいるんです。
あたしは詩を書く時女の子の生態というか、21才位までの女の子で友達がいっぱいいる子達に、ディスコの話をかもちろん自分でも時々行きますけど、その子達から話を聞いて詩を書くんですよ。
だから、流行とかすごく詳しいですよ。

K−その世代の人達の流行とか……。

M−言葉とか、実際言葉やなんかは生き物だから交じって自分も使ってみないと……。

K−変わってきますね。

M−変わってくるし……。

K−例えば、彼女を主人公にしちゃうとかいうのは?

M−ちょこっとある、時々ね。
その人だけってことじゃないですけどね。
時々、こういう失恋したけど詩にしたらどうでしょうって人がいるけど、そういうのはだめ。
普通に会話してる中で『あっこれすごい感性』って思うと歌にしちゃったりね。

K−じゃあ、いつも街を歩いててもすぐにぱっと考えます?
言葉っていうんじゃないけども……。


M−言葉の方から自分の好きな言葉って飛び込んでくるところあるけど。

K−すごいなこりゃ、手強いな。

M−手強くないと思って呼んだの?

K−いやそんなことないんだけど……。