Vol.17  1987.4
#3



僕がやりたいのは、方程式に縛られない、感覚的な音作り


−−イタリアにこのアルバムのカセットを持って行って聴いていたということだが、違う環境の中で聴いてみて、周りの反応等も含め、改めて感じた事は?

晃司  ハッキリ言ってイタリアに僕の曲は似合いませんでした(笑)
 スカッと青い空の下に『Stranger in Paradise』の様な交通渋滞の中で苛々してる、みたいな曲は全く似合わないけど、逆に向こうの人達にはそれが新鮮だったみたい。


−−今回のレコーディングにも多くのミュージシャン仲間が参加しているが、どういうキッカケで、あるいはどんなつながりで実現したのかを。

晃司  新しいメンバーでは『Big Bad Baby Bastard』のコーラスを担当してくれた岡村靖幸。
彼は音楽的にも僕に近い所にいるし、友達っていうことで。
僕の場合、そんなに楽譜が読める方じゃないので新しいメンバーだと本当に困ってしまう。
いつも同じバンドでレコーディングしてる人達と違ってそれがすごく、ソロシンガーの難しい所だと思います。
山木秀夫さんにしても、メインのメンバーは日本でも三本の指に入る人だと思う。
感性も僕とすごく近いものを持ってるのでその辺は"ここはこういう音じゃない""ああ、なるほどね"っていう感じで、すごくやりやすい。

僕達はどちらかというと感覚的に作る方で音楽の方程式の様なものにはあまり拘らないから、今回のアルバムは音楽的には少し雑なのかもしれないけれど、そういう風に感覚的に作りたかったし、これでいいんだと思います。

−−メンバーを集める時は、晃司自身が連絡するのですか?

晃司  そう。
自分で電話して"ちょっとレコーディングやるから2週間位スケジュールあけてよ"っていう感じで。
もちろん、会社を通わなければならないですけど。
布袋(寅泰)なんて、今BOOWYが売れて忙しかったけどアイツも来てくれたよ。
単に親友っていうだけでなく音的にも面白いと感じてる仲だし、ツアー中だたのに空いてる日にスタジオに来て弾いてくれた。
そういう面でも今回時間的に余裕っていうものは無かったけれど、妥協して作ったわけじゃないからね。