| KOJI IN ITALY その2ケ月間、何が起きた?! カルチャーショック。 刺激的なイタリアロケーション。 むこうの連中のプロ意識って本当に凄いと思った 文化の違う連中と仕事をして、言葉の障害っていうのはもちろんあったけど、"考え方の違い"っていうのかな。 そういうものを強く感じたね。 打ち合わせでスタッフと意見がくい違うと、「それは日本人的発想だ」「だったらそ れは、イタリア人的発想だ」っていう様になってしまう。 そうすると監督が一言いうわけ。 「これはイタリア人である自分の映画なんだから、君の日本人的発想はつかえない」って……。 日本映画って、監督より演じる俳優の名前の方が先行しちゃったりするけど、むこうでは完全に"監督の映画"だからね。 監督がいかにして、将棋の駒の如く役者を動かすかでしょ。 "監督には絶対服従"っていうところがある。 でも、僕のことを全く知らないスタッフが僕を"吉川晃司"として見るんじゃなくて、"日本人"として見て評価する−−ということが、やっぱり気になった。 だから、「僕は僕の形でやりたいんだ」って言ったんだ。 ずい分もめたりしたけど……。 彼等、仕事とプライベートは、はっきりしてるね。 「俺は仕事より飯の方が大切だ」って言って、撮影の途中でも食事の時間はきっちりとってる。 プロ意識が凄いんだよ。 撮影時間が2時間延長された時も、その2時間分のギャラを上げてくれって、マネー ジャーと一緒に交渉してる。 「自分は素人には出来ない事をやってるんだから、それに対する報酬を受けるのは当然だ」って。 というのも、彼等は撮影の何ケ月も前からレッスンして、準備をしてる。 僕なんか、日本を発つその日の朝までレコーディングしてて、映画の為の準備はほとんど何もしてなかった。 それじゃあ、戦おうにも勝負にならない。 コンサートのリハーサルと一緒だよ。 リハーサルなしで、いきなりステージをやる、っていったってたちうちできない。 やるからには当然、全力投球はしたけど、"これなら出来る"っていうところまで準備していかなくちゃいけないな、と思った。 ラブシーンは苦手。 そういうのって好きじゃない。 撮影の初日。 いきなりラブシーンを撮るっていうの。 そういうところって、気をつかってくれてもいいんじゃない? からみのないシーンから先に撮るとか……。 そんなの全然なかった。 「来ていきなり、やらせんなよ〜」っていう感じ。 あがちゃって、あがちゃってどうしようかと思った。 ラブシーンは苦手。 プライベートの時からして、あまり好きじゃないし。 え?本当だよ。 僕はどうも、すごいスケベに思われてるから困るんだけど。 わりと淡泊だと思うよ、男にしては……。 |