Vol.22  1988.3
#3





−−ソロ活動を停止するとか、吉川晃司の名前は当分使わないとか、独立とか、ファンの人達にはちょっぴり気掛かりなNEWSがいまひとり歩きしていることについて。
もちろん現時点で話せる部分から。

晃司  ファンの人達には大袈裟にとってもらっても困るんだけど、ようするにいろんな部分、ものを作っていくクリエイティブな部分の形態が変わっていくということと当然、そこで仕事をする人間も変わってくるということ。
ワンステップ、新しいことっていうか、次へ進むのに、もうちょっと時間が欲しいナということです。
 それプラス、またこのTOURが終わったら詞や曲を書いて、レコードを作りたいナということで。
これだけで、今年いっぱい位は結構かかってしまうだろうから。


−−ようするにいままでやってきたものをさらに発展させて、いい状況、環境の中で音楽活動をやっていきたいということ。

晃司  ある部分いままでの"吉川晃司"というのはやることはやっただろう、みたいなことがあって。
この次にもっとカッチョいいことをやるために、いろいろこれからやりますヨ!という感じなんだよね。

−−デビューして4年半、確かに6枚のALBUMと年間100本近くのLIVEを通して、ファンの人達には吉川晃司のカッコ良さを伝えて来てくれたと思う。

晃司  ニ・ン・ゲ・ン・やっぱりそんなにひとりで出来ることっていっぱいあるはずないしね。
自分ではそのつもりでなくとも廻り(の人間)がこう、俺に持つ意識の中に一種、業界の人間とか、ちょっとタレント性があってもいいんじゃないかナ、みたいな見方をする部分がある。
こっちからしてみればとんでもない話でして(笑い)
そういうところで、妥協してやっていきたくないし、いま言ったような事に対して、同じ認識と価値観を持っている奴といろいろ仕事をやっていくことがBESTだなと思う。


−−それが近い将来は具体的な形になってくる?

晃司  きっとね。LIVEの時のしゃべりじゃないけど"わかってっくれる奴はわかってくれるだろうし、わかってくんない奴はわかってくんないだろうし"(笑い)
 また半年……もうちょっと時間がかかるかも知れないけどサ。
その間、信じて貰ってて絶対に間違いはないと思う。
特に、休みを置いた次の"吉川晃司"っていうのはみんながビックリする位のことは当たり前に出来ると思うんだ、きっと。
ただ、ちょっとビックリさせるだけじゃツマンないから、もっとカッチョいいことしたいからね。
学生さんでいったら受験勉強みたいなもんでしょうね。


−−個人的には、4作目の、『MODERN TIME』から、吉川晃司の音楽的な面での成長が加速度を増したように思う。
アルバムとしてのクォリティーの高さ、完成度は特筆すべきものだと思うからね。
5作目、6作目はその作品としての完成度に"遊びの部分"をブレンドした広がりの世界だったように思う。
LIVEも常に新しい展開で、ドキドキ、ハラハラさせてくれたワケだし。
だから晃司ファンはもちろんだけど、広い意味での音楽ファンが足を運んで、LIVEを存分に楽しんだ。

晃司  やっぱり、いろんな部分で……人間性とか、世間一般の僕に対する評価は決して高くないと思います。
いろいろ誤解もあり、いろんなことがありますから。(笑い)
でもそういうところであたりさわりなくヘーコラ、ヘーコラしてやっていきたくもないし、で、自分が思っている部分でやっていかなきゃ意味がないと思う。
そりゃ、(僕の)ライブ見たら、絶対、カッチョいいことやってると思ってるから。

−−裸のまま(人の前に)出ていってもいまは恐いものはない。
例え、生身の自分をさらけ出しても、いまはズタズタに切り刻まれたりしない。
そこには、フッ切れたものを感じられる。

晃司  ある時期、廻りに遠慮していたからね。
こういう事を言っちゃいけないんだって、言われてね。
新入社員みたいなもんで、東京に出て来て、いきなり規則の違う世界に入った時に、最初の頃は何にもわかんないから、何でもハイハイと言ってきた。
 でも、その中で実際にへんだナ!?と思っていて、アレっつこの世界は1+1がイコール2じゃないんだなって感じる時がスゴクあった。
 でも、ようするに、いいもん作っていくしかないし、いいもんつくってきゃ、わかってくれるだろう……。
わかってくれるっていうか、奴はこういう奴だっていうところで誤解はされないでいけるなという自信は出てきた。
 何でこんなのが売れるんだろうというのもいるけどね。
世の中ワカンないですね。(笑い)