Vol.22  1988.3
#4




−−インターバル(充電期間)の後、の実際の仕掛けの時期はいつ頃?

晃司  準備するのにちょっと時間がかかるということかな。
実際問題ね、ホントに具体的なことは何も考えてないんです。
またちょっとフラッと外に出たくなったら出るだろうし……。
そういうのって、期間で決めるもんじゃないしね。
ヨシ!じゃ、一ケ月位行ってくるゾとかね。(笑い)
もちろん、頭の中では、この位の間で、こういうことはやりたいなという事はある。
でないと、一年かかっても10曲も出来ない!?という事になっちゃうからね。
その期間がそれぞれ長くなったりサ……僕らってサラリーマンじゃないから、カチカチっとしたものをこなしていくというよりもクリエイティブなものを作っていく部分だから。


−−人が決めた時間のワクの中じゃなく、自分の気持ちの中で組み立てた時間の中で作業をやっていく。
ゆったりした流れの中で、自分自身のやる気を先行させて物事を考える。
でないと、見えるもの、感じられるものを見落としたり気が付かないままで終わってしまう。

晃司  基本的な部分はいつもオープンにしていないと。
心の窓っていうのは開いておかないとね。
その間に自分がいろいろプロテクターのようなもんを置いちゃうと新鮮なもんも新鮮なものでなくなっちゃう。
真っ赤なものを見ても真っ赤に感じなくなったりする。
クリエイティブな要素っていうか、原石みたいなもんに対しては、その新鮮なものを感じられる自分でいたいと思う。
だからいつも言うんだけど、アメーバーみたいに、グチグチいつも形は決まってないけど、それは決まってない方がいい。
基本的には、絶対に自分は変わらない本質があるワケだから。
でもその反面、自分がここでは裸になっちゃいけないナっていう時には自分の素顔を隠したりすることもあるだろうし、ケースバイケース、シチュエーションによって自分の位置っていうのを守っていかないと。
自分を変えるということじゃなくて流されないための防御方法っていうのが、これからも必要だと思う。


−−妥協して、状況に流されて、自分じゃないものを作る。
一番苦痛だろうし、そういうのって、すぐ底が見えちゃう。
いまの人達って、以外とウソと本物を見分ける力を持っているからね。

晃司  とにかく、何でもそうだけど自分じゃないもん、いくら作っても意味がない。
ちっちゃい頃から、そう教えられてきたし、育てられてきた。
親父がそういう半端なことが嫌いな人だったからね。
 とにかく、何か今の日本の状況ってタレント性のようなもんばっかり要求されて、そうやって演じればそれでまかり通ってしまう。
冗談は止めてくれ!って言いたいし、そういうツマンないことは早く変えて欲しいなと思うね。
 だからBOOWYが出てきた時にはバンザイ!!しちゃったもんね。
本物ですヨ、やっぱり。


−−そのBOOWYのメンバーとBANDを組むというウワサが……。

晃司  イヤイヤ、それは。
まあ、いろいろ普段、話をしたり酒を飲んだりする。
でも、まだ具体的にレコード作るとかナントカはちゃんと決めてないけどね。


−−でも日本も、いろいろな連中がセッション組んだり、バンド組んだり、プロジェクトチームが出来る状況になってきたネ。

晃司  うん、そういうことはドンドンやっていきたいね。
日本のミュージシャンは、なかなかそういうことしないから。
桑田(桂祐)さんなんか、そういう意味ではスゴイと思うし、音楽のジャンルは違うけどイサギよい人だと思う。
イサギよくない奴が多いモン。
何か、こう自分の殻に閉じ籠もって出て来ないっていう。
だからプロジェクト・チーム組んだり、そういう遊びが出来ないんだよね。
地位とか、名誉とか、そっちを考えたいんでしょうね。


−−4年半の活動の中で育てた人脈で、とにかく面白いもん、カッコイイもん、そして新しいもんを是非、見せて欲しい。
それがファンへの最大のメッセージになると思うから。

晃司  はっきり、一言で言えば、カッチョいいことやりたいから、いま僕はこうしてる!?っていう風に思ってくれっていうことデス。
「一週間、どっかに行ったらしいヨ!」「じゃ、カッチョいいことやるためにフィリピンに行きたかったンダヨ……」……これですべて終わっちゃうんだよね。(笑い)
あんまりゴチャゴチャいうの好きじゃないからね。