TAKE IT EASY Story
scenario #3

北海道のとある飛行場


空港の中の駐車場
     出てくる裕司。
     向こうからサイドカーに乗って、さっそーと男が現われる。
     裕司の前で止まる。
     ディーラーの男、サイドカーを降りて、裕司に簡単にサイドカーの
     運転の注意をする。

     裕司、説明を聞いて、サイドカーに荷物を乗せると、手で男に礼をする。
     うなずく男。
     サイドカー出ていく。
     見送っている男。


大海原に面した砂浜
     ロングコートを着た裕司が砂浜に寝そべって、海を見ている。
     そばにコンパクトなラジカセ。
ラジオ 「この、ジャパンツアーをステップにして、世界にはばたこうという、
      裕司君。
      最終日の野外コンサートには裕司君のパワフルな歌声を聞こうと
      3万人を越えるファンがつめかけました。私も3万人の熱気を肌で
      感じたかったんですけど、東京はちょっと遠いですよね。
      さて、今午後2時をちょっと過ぎたところですが、
      (裕司、腕時計をはずして放る)
      新しい交通情報が入りましたのでお伝えします。
      日勝峠、日高峠は濃霧のため視界5mと大変見通しが
      悪くなっています。
      ドライバーの皆さん運転にはくれぐれもご注意下さいね。
      さて、それでは同じく民川裕司野外コンサートの中から次の曲を
      お届けしましょう」

     裕司、ラジカセを持って立ち上がり、そばに停めてあったサイドカーに
     ラジカセをほおりこんで、乗る。走り出すサイドカーにつけて、
     カメラパンすると海辺の背景には、巨大な山が青空にそびえたち、
     その緑のふもとには、数えきれないほどの牛や馬が放牧されている。

     裕司の乗ったサイドカーが北海道の雄大な風景に入りこんでいく。
     波に流される腕時計。


     以下、歌が、バイクの走行音をブリッジにして。
キャスト・スーパー
 

   「キャンドルの瞳」


野外コンサート(1)


霧の中をサイドカーで走る裕司(空撮)


野外コンサート(2)


一本道を走るサイドカー


野外コンサート(3)


野営

     サイドカーを停め、コッフェルでコーヒーをわかして飲む。


野外コンサート(4)


鉄道が走っている

     列車と並走して走るサイドカー。


野外コンサート(5)