TAKE IT EASY・EXTRA Story

scenario2 #6
第四稿(月刊シナリオ・シナリオ作家協会版)

サイロの中

     掃除している仲根。


サイドカーの手入れをする裕司


放牧場

     柵に凭れた裕司、遠くの草原をロードワークする仲根を見ている。
     振り返れば、草をはむ乳牛。
     ポプラの木。
     彼方にサイドカー。
     大地。
     空。
     ??つみきの「絵」の具象。
裕司  「……」
     ダーン!と自ら撃たれたマネをして、仰向けに倒れる。
     悠々たる北の空。
        × × ×
     裕司に乗馬の手ほどきをする仲根。
     最初はずっこける裕司も、すぐにうまくなる。


木造りの家の前(夕方)

     裏手から、回復した圭吾が恐る恐る出てくる。
     サイドカー。
     見る、圭吾。
     飛び乗って走り去る。
     直後、戻ってきた仲根と裕司が気づく。
     仲根、馬場に走って馬に飛び乗る。
仲根  「お前も来い!」
     走り去る。
裕司  「来いって言われたって」
     恐る恐るもう一頭の馬に乗る。
     おっかなビックリ走らす。
     ドーッと突走る馬。
     冷や汗かいてしがみつく裕司。




     延々とつづく道。
     サイドカーで逃げる圭吾。
     追う、仲根と裕司の二頭の馬。


鉄道の踏切

     サイドカーが渡り切ったところで遮断機が下りる。
     足止めをくう仲根と裕司。
     貨物列車がゆっくり通り過ぎる。


同(二時間後)

     列車が通り過ぎる。
     改造トラクターが爆走する。
     仲根と裕司が乗っている。